ジープのSUVといえばタフなイメージですが、その中でもジープ・コンパスは比較的安価で購入できるという声をよく耳にします。一方で「安いと故障しやすいのでは?」という不安を抱く方も多いでしょう。
今回は、維持費や中古相場などに注目して、ジープ・コンパスがなぜ安いのかをわかりやすく解説します。
タップできるもくじ
ジープ・コンパスが安いといわれる理由


中古相場で値下がりしやすい事情

十分な買い手がいないため価格が下がりやすいのです。
ジープ・コンパスの中古車は、他のSUVに比べて値下がりが早い傾向があります。理由としては、同ブランド内で人気が高いラングラーやグランドチェロキーと比較すると、中古車市場での需要がやや低いからです。
流通量が多い前期型はお手頃価格になりやすいです。ただし、整備が行き届いた個体を選びましょう。
日本市場での需要バランス

コンパスは比較的選ばれる数が少ないですね。
国内でのSUV需要は高いものの、ジープといえばラングラーが象徴的な存在で、コンパスはやや影に隠れがちです。認知度や人気の偏りによって、相対的にコンパスの需要が低く、価格が抑えられる構図になります。
ジープといえばラングラーのイメージが強いためです。コンパスの都会的デザインが好みなら、逆に狙い目といえます。
国産SUVとの比較

国産SUV(CX-5やエクストレイルなど)と価格帯を比べると、コンパスは中古で割安に映ることが多いです。国産車が故障リスクや維持費の面で評価が高い一方、輸入車のイメージから「維持費がかかりそう」と敬遠されやすいからです。
維持費やデザイン、走行性能を照らし合わせて比較しましょう。試乗してしっくりくるかも大切です。
「壊れやすい」は本当?気になる評判と故障例


故障で多い箇所とは

電装系のトラブルが報告されやすいですよ。
「安いけど壊れやすい」と思われがちなジープ・コンパスですが、実際には特定の箇所で故障報告が目立つのが特徴です。例えば、オルタネーターやエアコンコンプレッサー、電装系トラブルなどが挙げられます。
このような部品は消耗や経年劣化で不具合が起こりやすいですが、一度交換すれば長く持つため、購入後すぐにメンテナンスを徹底しておくと安心です。
電装系やエアコン、オルタネーターなどです。定期点検と早めの交換が肝心になります。
実際の維持費や修理費用
ジープ・コンパスの維持費で気になるのは修理費の高さといえます。国産車と比較すると部品代が高めですが、年間で大きなトラブルがなければ国産SUVと大差ないとの声もあります。
また、燃費は街乗りでリッター8km前後といわれることが多く、1年間でそこそこのガソリン代がかさむ点は意識しましょう。
部品代は国産より割高ですが、まとまった整備を先にすれば、その後の急な出費は減らせます。
事前に知っておきたい注意点

故障を防ぐには、整備工場やディーラーでの点検を怠らないことが大切です。警告灯や異音があれば放置せず、早めに点検を受けるのがおすすめ。
また、電装品の保証期間が切れている可能性もあるため、購入時には保証の有無をしっかり確認しましょう。
警告灯や異音が出たら放置しないこと。保証の内容も事前に確認しましょう。
ジープ・コンパスの失敗しない選び方

年式とグレードのポイント
高装備ならリミテッドも候補になります。
ジープ・コンパスの中古価格帯は、前期型が特に狙い目です。2017年12月のフルモデルチェンジ以前のモデルなら200万円台前半から見つかります。
ただし、故障リスクが高い個体も混在するので、年式や走行距離と合わせて整備履歴を要チェックです。高グレードほど装備や安全機能が充実しているため、差を理解して選ぶと満足度は高まります。
装備や安全性能を重視ならリミテッド。価格を抑えるならロンジチュードやスポーツが狙い目です。
メンテナンスで壊れにくく
早めのケアを心掛ければ故障リスクは減ります。
購入後に壊れやすいイメージを払拭する鍵はマメなメンテナンスです。特にエンジンオイル交換や電装系のチェックは重要ポイント。
消耗品の交換時期を早めに設定しておくことで、大きな故障を未然に防ぎやすくなります。輸入車専門の整備工場と信頼関係を築くのもおすすめです。
適切な整備を施せばトラブルは減ります。輸入車専門工場で診てもらうのが安心です。
まとめ:ジープコンパスなぜ安い

ジープ・コンパスが「安い」と感じられるのは、中古市場での人気バランスや前期型の値崩れなどが要因です。
壊れやすいと敬遠されがちですが、具体的にはオルタネーターやエアコンなど部品の経年劣化が多いだけで、徹底的なメンテナンスを行えば大きな故障を回避できるケースも多いでしょう。
整備費用は国産車に比べれば割高ですが、メンテナンス次第では安定して乗り続けられる点も魅力です。
ここからは筆者のまとめになります。ジープ・コンパスはラングラーと比べて中途半端と思われがちですが、そのぶん中古相場が落ち着いているため手に取りやすいモデルともいえます。
きちんと整備されていればデザイン性と走行性能を楽しめるSUVです。故障の噂が気になるなら、保証付きの個体を狙うか整備内容を確認しましょう。独自のブランド感を味わえるジープを割安で手に入れたい方に、コンパスは要チェックな選択肢だと感じます。
中古相場が下がっているぶん手が届きやすいモデルです。整備履歴をしっかり見極められれば、十分買いの一台といえます。[/qa-box01>