ジープブランドの中でも、個性的な角ばったデザインと手頃な価格帯で注目されているのがジープ パトリオットです。
しかし「なぜこんなに安いの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、魅力や維持費、故障事例などをわかりやすく解説します。
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ジープパトリオットが安い理由


生産終了と中古市場の影響

ジープ パトリオットは日本市場では2013年に正規販売が終了しており、世界的にも2017年までで生産終了となりました。新車としての供給が止まったことで中古車市場に出回る在庫が一定量あり、価格が安定しやすいのです。
また、後続モデルとしてジープ・コンパスやレネゲードが登場したことも中古相場を抑える一因となっています。
中古市場の動向に左右されますが、在庫が一定数確保される限りは大幅な値上がりは見込みにくい傾向です。ただし好調なSUV人気によって、状態の良い個体の値段が上がる可能性はあります。
燃費性能と購入層の関係

燃費は街中で約リッター5km前後とされ、近年主流のハイブリッドSUVと比較するとどうしても劣る面があります。結果として燃費重視の層には敬遠されがちで、購入層が限られる分だけ中古相場において安めの価格帯で落ち着くのです。
急発進や急加速を控えるなど、穏やかな運転が大切です。定期的なオイル交換や空気圧チェックも燃費改善に役立ちます。
リセールバリューの特徴

パトリオットはジープ全体で見ても販売台数が多くはありません。そのため、国産SUVなどに比べるとリセールバリューがやや低めになりがちです。
中古車を探す際には価格が手頃でも、将来売却時に相場が伸びにくいことは理解しておくと安心です。
定期的な点検と整備でコンディションを維持することが最重要です。特に内外装の清潔感を保つことで査定時の印象が良くなります。
メンテナンス面と故障事例

電装系統の不具合

パトリオットは電気系統にまつわる細かな不調が報告されることがあります。例えばパワーウィンドウやライト系のトラブルなどが代表的で、音が出たまま放置すると最終的にはガラスが落ちるなどの症状に進展しやすいです。早めの点検が大切です。
警告灯点灯や異音があれば早めに整備工場で診断を受けましょう。軽微な修理で済めば出費を抑えることが可能です。
CVTのトラブル

パトリオットにはCVTを搭載したグレードがあり、経年劣化やオイル管理の不足から高額な修理に発展する事例もあります。
異音や変速ショックなどの初期症状が出れば、すぐ点検を受けることで大きな故障を回避しやすくなります。
定期的なオイル交換がポイントです。マニュアルやディーラーの推奨時期を守り、負荷のかかりすぎる運転を避けましょう。
部品供給と整備工場の選び方

生産終了車のため、サンバイザーなどの一部部品は在庫切れになる可能性があります。その際は海外取寄せになるなど、時間がかかるケースも。パトリオットに詳しい整備工場や輸入車に慣れた工場で診てもらうと安心です。
輸入車専門の工場では独自ルートを持っている場合も多いです。純正部品以外の選択肢を提示してくれるショップを探すのも一案です。
購入時に知っておきたいポイント

中古車価格の目安と注意点
日本国内では2013年に正規販売終了しており、流通する中古車は年式や走行距離に幅があります。おおむね200万円台後半の総合計価格で良好な車両が見つかるケースが多く、年式の古いものや距離が伸びたものだと価格が下がる傾向です。ただし整備履歴や状態確認をしっかり行うことが重要です。
オークション評価や整備履歴を確認し、トラブルが潜んでいないかを見極めるのが大切です。専門家に相談するのも手です。
ジープパトリオットの維持費
燃費がリッター5km前後なので、走行状況によってはガソリン代が嵩みます。税金面では排気量が2.0Lまたは2.4Lという区分で課税対象となるほか、輸入車特有の部品代も考慮が必要です。小さな故障を放置すると修理費用がかさむため、定期的にメンテナンスを行うのがコツといえます。
早期発見・早期修理が基本です。異音や警告灯を無視せず、信頼できる工場で点検を受けることが長期的に費用を抑える秘訣です。
まとめ:ジープ パトリオットはなぜ安い?
ジープ パトリオットが安い理由は、生産終了による中古相場の安定や、燃費性能の課題が購入層を限定していることなどが挙げられます。
さらにリセールバリューが伸びにくい点も影響し、他SUVと比べて割安感が際立っています。電装系やCVTなど気になる故障事例はあるものの、定期的な点検や早めの部品交換で未然に大きなトラブルを防げるのが実情です。
しっかりメンテナンスを行うことで、手頃な価格帯の割にしっかりとしたSUVライフを楽しめるでしょう。
実際には状態の良い車両を選ぶ目利きと整備工場の確保が重要となります。パトリオットの独特なスタイルとブランド感を求める方には、コストを意識しつつも魅力の多い1台ではないでしょうか。
予算と整備環境が整っているなら十分に買う価値があります。ポイントは購入前のチェックとこまめなメンテナンスです。